クエスト:山猿退治
依頼内容
早、3月かぁ。
1月は去ぬ(いぬ)、2月は逃げる、3月は去るといって、特に月日が経つのが早く感じる時期っていうもんなぁ。
って、ひたっている場合じゃない!
猿が現れたという、情報が飛び込んできた。
人を襲ったり、畑を荒らされたりという、おそれもある。
捕獲まではしなくていい。早いところ、猿を追っ払ってくれ。
■解説
数年に1度、猿騒動があります。おそらく、山に住みついているのではなく、はぐれ猿です。
大きな被害というのは、私の知る範囲では聞いたことないのですが、被害に及ぶ可能性はあります。
ただ、これといった、対処法がなく、猟友会なども、手をこまねいているという状況です。
前例はなかったのかと尋ねたことがあるのですが、猿は、鉄砲を向けると、手を合わせて拝むようなポーズをするので、どうにも引き金を引けないということ。
それでも、撃った人がいるのですが、その人に関係する赤ん坊が生まれたとき、呪いで猿のような顔をしていたという話もありました。いや、生まれたての赤ん坊は、お猿さんのような顔をしているのではと、心の中で笑ってしまいましたが、罪悪感が拭い去れなかったのでしょう。
そういうこともあって、お隣の高知県で猿被害にあってる地域の人に、「鉄砲では撃たないんでしょう。どうやって、退治しているんですか?」とうかがうと、「いや、バンバン撃っているよ」という回答。
まぁ、こちらでも、イノシシとか駆除しているので、そういう感覚だと思います。
そういえば、猿被害についての話をもう一つ。
どうやら、スイカをかついで逃げていたというのです。いや、これも何か眉唾で、頭の黒い猿だったんじゃないのと言われていました。
頭の黒い猿 → 人間の仕業ということですね。
ま、余程の被害にならなければ、捕まえたり、殺したりしなくてもいいのではと、個人的には思っています。
ロケット花火などで脅かして、追っ払っていた事例も見たことがあるので、事を荒立てず、速やかにどこかに行ってもらったらよいのではないかと。
「去る者は、追わず」
おあとがよろしいようで(笑)