依頼内容
方言は、文化じゃぁーー。
おぉ、急に、すまんすまん。
方言は、その土地の文化で、できるだけ使わないかんと思とるが、近ごろの若いモンは、全然、使わへん。
さすがに、ワシも、いっつもかっつも、使えとは言わん。
ただ、おじいやおばあと話すときは、横文字なんぞ使わずに、方言で話してほしいと思いよる。
今度、方言講座でも、開いちゃろか。
■解説
私は、地域のじいちゃん、ばあちゃん、おいちゃん、おばちゃんたちと話すときには、極力、方言を使って話すようにしています。
ただ、私の年代(アラフィフ)以下の人たちで、使っている人は、ほぼいません。
子どもたちなども、イントネーションは関西風ですが、方言を使っての発言は皆無。それを逆手にとり、イベントで、方言クイズを出してみました。
まず、上の図の問いから。
【イデゴにぞぶった。その状態は、①~③のうち、どれか?】
答えは③。「イデゴ」とは溝のこと、「ぞぶった(ぞぶる)」とは水にはまるという方言です。
次に、下の図の問い。
【「つべ」を表す体の部位は、①~③のうち、どれか?】
答えは、①。おしりのことです。
なので、歌手の「TUBE」がデビューしたときに、ローマ字読みし、なんて名前のグループだと、びっくりしたことを鮮明に覚えています。
ちなみに、関東に「いなげや」というスーパーがあると聞いた時は、TUBE以上に驚きました。なぜって、「いなげ」というのは、方言で、「変な、変わっている」という意味。どんなものを売ってるんだろうと、非常に興味が湧きました。
それは、さておき。
クイズは、ほとんど不正解。外国語を話しているようだと言われました。何ともさみしい気持ちになり。
しかしながら、一定の年齢以上の人には、根強い人気を誇っています。
私が広報を手がけていた時、一番人気だったのは、方言コーナー。
隣町の歴史を研究しているグループは、方言をまとめた本を出版しました。
また、お土産で、方言をモチーフにしたものもあります。
ゆるキャラのバリィさんも、伊予弁をバリバリ使っています。
若い人は使わないと言いましたが、診療所の看護婦さんは、うまく方言を使いこなしています。お年寄りが多い職場なので、コミュニケーションをとるには、とても有効なのでしょう。
まだまだ知らない方言や、廃れつつある方言もある中、何とか、言葉文化を後世に残していきたいと思う、今日この頃です。