クエスト:閃光のはざ植え
依頼内容
田植え、やったことある?
今は、だいたい、機械で植えるきん、手で植える機会なんて、あんまり、ないかもしれんね。
でも、田植え機で植えても、植え損ねがある。
苗を一列に植えていくけど、時々、苗が植わってないところがあるんで、そこは、人の手で、植えてやらないかんのよ。
「はざ植え」って、言ううんやけどね。
別に、田植えの経験がなかっても、簡単にできるよ。
もし、良かったら、体験がてら、手伝ってみん?
■解説
その昔、米は主産業でしたよね。それは、当地でも同じことです。
先人たちは、土地を開墾し、石垣を積み上げ、水を引き、至るところに、田んぼをつくりました。うちも、かなりの土地を持っていて、往時は、小作人を雇って、経営をしていたそうです。農地改革で、農地を奪われるまでは。
くそー、GHQめっ!!
という、時代錯誤の話はさておき。
今や、うちで、米作りをするのは、3枚の田んぼのみとなっています。
それでも、田植え時には、私の弟妹をよんで、手伝わせます。
昔と違って、今は、ほとんど田植え機で、植えていきます。
ただ、田植え機も万能ではなく、土地の凹凸などによって、苗の植えこぼしがあるので、それを、人の手で植えていく作業が必要となります。
「はざ植え」という作業です。
いえ、ガンダムは関係ありません。それは、ハサウェイですね(笑)
各自、大体、3~5列を担当して、目視で抜け落ちている場所を確認しながら、苗を植え足します。きれいに植えられているようで、よく見ると、植えられていないところがあります。
視線は、足元ではなく、少し先を見るのがコツです。達者な人は、遅い人の倍以上の速さで進んでいきます。「閃光のはざ植え」です。しつこい?
そうそう、作業をする際の装備ですが、うちでは、田植え足袋が標準装備です。こはぜのあるヤツです。
長靴は、重くなったり、足が抜けなくなったり、非効率なので、おススメしません。
実は、私は、裸足で作業します。足袋をはくのが面倒だし、泥の感覚が好きなので、そのまま田んぼに入るのです。
ただ、これも実はおススメできず、泥の中に石とかあって、ケガをするおそれもあるので、何かしらは履いていた方が良いと思います。そういうことを心配して、母親に足袋を履くよう半怒りで言われつつ、私は、裸足を通しているのですが。
田植えは、子どもでもできる簡単な作業で、小学校でも、毎年、農業体験の一環として、取り組まれています。
なので、うちの子どもたちも、立派な戦力です。
遊休農地が増え続ける昨今、米をつくる人も減少しています。自分が植えたお米を食べたい!という方は、ぜひ、申し出てください。
特に、早乙女を、お待ちしております。