なんちゃってギルドマスター

住んでいる地域でギルドマスターやってみたら。こんなクエスト出してみたい。

クエスト:いのこへの参加

依頼内容

いのこ」という行事を知ってるかい?漢字では、「亥の子」と書く。

11月の亥の日に、子どもたちが集落の各戸を訪れ、無病息災、商売繁盛、五穀豊穣などを祈り、歌を歌いながら、石や藁をついて回るという伝統行事だ。

 

お礼にお小遣いやお菓子をもらえるので、子どもたちも張り切ってやる。

 

ただ、少子化で子どもたちも減ってきて、存続も危ぶまれている状況になってきている。

 

小学1年生~中学2年生までの子どもさんで、いのこに参加をしたいという者はいないだろうか?

 

 ■解説

いのこ」については、まず、ウィキペディアをご参照ください。

ja.wikipedia.org

 

全国的にあるようですが、やり方も様々です。

うちの地域では、「ごりんさん」と呼ばれる石をつきながら、いのこ歌を歌います。

いのこの様子

いのこの様子

この石は結構重量があるため、子どもたちが小さい頃は、藁でつくった「わらぼて」というもので行いました。

 

わらぼてを使ったいのこ

わらぼてを使ったいのこ

私の父親の世代が子どもの頃は、「神輿」もあったそうなのですが、壊れてしまい、現存しているものがなく。非常に残念です。

 

お礼として、子どもたちには、お小遣いやお菓子がもらえます。

少し、ハロウィンと似ているところがあると思ったりしますが、「トリックオアトリート(お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ)」といったかわいらしいものではなく、「いわわんものは、鬼もけ蛇(じゃ)もけ、角のはえた子もけ(祝わない者は鬼や蛇や角の生えた子どもを産んでしまえ)」という非常におそろしい呪いが、いのこ歌の歌詞にあります。

 

子どもの頃は、意味も分からず、歌っていたのですが、大人になって理解した今、昔の人は、なんてすさまじい歌をつくったのだろうと、身震いする思いです(笑)

 

本題へもどりましょう。

 

全ての家を回った後、その年担当する子どもの家に集まり、もらったお小遣いやお菓子を分けながら、食事会(パーティ)をします。これが、子どもたちの至福のとき。年長者から、小遣いを多くもらえ、年下の子たちは早く大きくなりたいと、やきもきしているようです。

 

子ども目線では、「ものがもらえる楽しいイベント」なのですが、地域の人にとっては、子どもたちと接する機会を、とても嬉しく感じてくださっています。子どもたちが来るのを、本当に心待ちにしている様子を見ると、やって良かったとしみじみ思います。

 

自分たち世代の子どもたちがいなくなり、子どもの世代に16年ぶりに復活させて、10数年続けてきましたが、その子どもたちも大きくなり、今年でまたストップしてしまいそうです。

 

なかなか、地域以外の人に協力を仰げるものではないかもしれませんが、何か継続に向けた妙策を思いついたあかつきには、ご協力をお願いします。